騎手(ジョッキー)、厩務員になるには? 競馬学校合格するための方法
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乗馬にかんする基礎知識

何事も基本が大切です。ここでは、乗馬ってどんなものだろう?と興味をお持ちの方に向けて、乗馬や馬に関する基礎知識をご紹介します。

乗馬にかんする専門用語

乗馬に関する基礎知識として専門用語の一例をご紹介します。

馬の歩度

乗馬において、馬の歩き方には独特の呼び方があります。

【常歩(なみあし)】

馬の4本の脚が、全て異なったペースで、4拍子で動く歩き方です。

【速歩(はやあし)】

馬の左前肢と右後肢、右前肢と左後肢がそれぞれ一緒に動く2拍子の運動。

【駈歩(かけあし)】

左手前と右手前という2種類があります。3拍子の歩みです。

【襲歩(しゅうほ)】

競馬などで見られる4拍子で早く駆ける運動のこと。

乗馬の道具

【鐙(あぶみ)】

乗馬の際に人の足を乗せるわっかの部分です。

【頭絡(とうらく)】

馬の頭部に装着し、ハミ(馬の口にはめる金属性の馬具)と手綱(騎手が握り馬を制御する綱です)をつなげるものです。

【厩舎(きゅうしゃ)】

馬が休む場所、馬の部屋のことです。

その他の乗馬に関する用語

【外乗(がいじょう)】

馬場以外の場所、山や草原などで騎乗すること。

【自馬(じば)】

自分で所有している馬のこと。

150年におよぶ日本近代競馬の歴史!競馬学校入学前の予備知識

日本近代競馬の歴史は150年にも及び、長く日本人に親しまれてきました。どのようなルーツをたどって現代の競馬の形になっていったのか、競馬学校入学前に知識を取り入れておきましょう。

1862年、洋式競馬が伝わる

円形のコースで複数の馬がスピードを競うという洋式の競馬が日本に伝わったのは1862年、文久2年のことでした。横浜の居留外国人から伝わったといわれています。このころは原型として取り入れられましたが、広く伝わることはありませんでした。

1866年、横浜に初の競馬場が作られる

1866年には横浜に初の競馬場が作られ、治外法権に基づき賭博が禁止されている時代でも馬券を購入することが可能でした。後に神戸にも競馬場が作られましたが、こちらはあまり人気が出ず、数年で競馬が行われることはなくなりました。

1870年、東京にて競馬が行われる

洋式競馬の伝来から8年後、1870(明治3)年に東京の招魂社(靖国神社)で横浜の競馬の形式を取り入れたものが行われました。しかしこのときの競馬は奉納をメインにしており、こちらも広まることはありませんでした。

これまでは日本の在来種の馬が使われていましたが、明治維新が進み、海外から質のいい馬が輸入されるようになったことで日本の競馬は進んでいきます。日本の馬の能力を海外の馬に近づけるために、競馬を行うことが考えられるようになっていきます。

1906年、賭け事としての競馬が行われる

日本で初めて馬券を販売し賭け事として競馬が行われるようになったのは、1906(明治39)年のことでした。しかし、競馬に夢中になりすぎる人が相次いで出現したことや、開催側の不手際が目立ったことなどから、2年後の明治41年には馬券の販売が禁止となってしまいました。

その後競馬は衰退するものと思われましたが、政府は馬券を販売しない競馬の開催を考えました。競馬に関する補助金を捻出し、11の競馬倶楽部を作りだします。賞金のない競馬はやはり以前と比べると人気は劣りますが、それでもこのスタイルは14年間続きました。

1923年、競馬法が公布される

馬券が販売されなかった期間も馬主側などから馬券販売の願いが強く、馬の性能を上げるためにも、という形で、1923年に競馬法が公布されました。この競馬法では馬券の販売が認められ、結果的に競馬を全国的にメジャーなものへと押し上げることになります。

1932(昭和7)年には日本ダービーが創立され、競馬界はますますにぎわっていったのです。

1936年、競馬法が大幅に改定される

競馬の人気が高まるにつれ、全国の11の競馬倶楽部の統一が取れなくなっていきました。また、政府も競馬での収益を財源にしようと考え始めます。そこで、1936(昭和11)年に競馬法が大幅に改定されます。11の競馬倶楽部は解散となり、すべてを合併した日本競馬会が生まれます。日本競馬会が権利や義務などを徹底的に取り決めたことで、全国で統一が取れるようになりました。

その後第二次世界大戦まで、競馬は多くの人に愛される存在となっていったのです。

1948年、新たな競馬法が制定される

戦後、日本競馬会は一度解散することとなります。しかし、同年に新たな競馬法が誕生し、中央競馬、地方競馬という、現在の競馬のスタイルが確立されます。中央競馬は当時、国営競馬と呼ばれ、日本競馬会を引き継いだ形となりました。農林省にも競馬部が設立されます。

1954年、日本中央競馬会法が公布される

その後、競馬会が大きく変わったのは1954(昭和29)年のことです。日本中央競馬会法が公布されました。国営競馬、公認競馬と呼ばれていた組織は特殊法人日本中央競馬会が引き継ぐことになり、中央競馬と呼ばれるようになります。第一回目の中央競馬は東京、京都の競馬場で行われました。

また、現在でも人気の有馬記念競走の第一回目は1956年、中山競馬場で行われました。現在は日本全国10の競馬場で中央競馬が実施されています。

その他の乗馬に関する基礎知識

乗馬はどこで始められる?

これから乗馬を始めたいと考えた場合、乗馬の技術を学べる場所には複数の種類があります。まずは日本各地にある民間の乗馬クラブが挙げられます。なお、乗馬クラブにも馬術競技を修得して競技会への参加を目指すようなものから、あくまでも趣味の乗馬を楽しむためのクラブがあり、場所によって方向性が異なります。

その他にも企業や学校、さらにJRAが運営する部活や乗馬センターなどがあり、自分の条件やニーズに合わせて選択することが大切です。

馬術競技としての乗馬スタイル

馬術競技には、いわゆる馬術競技としてイメージされるブリティッシュスタイル/ヨーロピアンスタイルと、ジーンズやカウボーイハットといったカジュアルな服装で乗馬するウェスタンスタイルの2種類があります。

国内外の公式大会で採用されている馬術競技の多くはブリティッシュスタイルであり、全国的にもブリティッシュスタイルのクラブが多くなっていますが、観光地などではウェスタンスタイルの乗馬クラブも運営されています。

習い事としての乗馬

乗馬は騎手を目指したり、公式競技に挑戦したりする人のためだけのスポーツでなく、むしろ年齢や性別にかかわらず始められて長く楽しめる生涯スポーツです。そのため、老若男女を問わず趣味や習い事として乗馬を楽しんでいる人は少なくありません。

ただし、習い事として乗馬を始めるにあたって注意すべきポイントもあり、まずは乗馬を体験できる乗馬クラブや乗馬センターの選び方など、チェックすべき点を把握しておきましょう。

乗馬の上達方法とは

乗馬はこれまでの運動歴や運動神経の良し悪しに関係なく、誰であっても経験を積むことで上達していける生涯スポーツです。とはいえ、きちんと意識すべきポイントを理解しているかどうかで、同じ時間だけ馬に乗っていてもそれぞれ乗馬の上達スピードは変わってきます。

ここでは乗馬の上達を目指す上で意識すべきポイントや、乗馬を訓練する際のコツなどをまとめていますので、楽しく乗馬の上達を目指す方はぜひ参考にしてください。

乗馬ライセンスとは

乗馬ライセンスは、乗馬の技術や知識を証明する資格で、初心者から上級者まで利用できます。これにより、安全な乗馬を楽しむためのスキルが身につくだけでなく、競技会への参加資格も得られます。日本では、全乗協や日馬連がライセンスを発行しており、それぞれ異なる基準で評価されます。ライセンス取得はスキルアップや安全性の向上に役立ち、乗馬の楽しみをさらに広げる重要なステップです。

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