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ホースセラピストになるには

「ホースセラピー」とは、馬との関わりを通じて心身を癒やしたり機能向上をサポートしたりするリハビリテーションのこと。その専門家である「ホースセラピスト」について解説します。

ホースセラピストとはどのような仕事?

アニマルセラピーの1つであるホースセラピーの実践者を、ホースセラピストと言います。馬とのふれあいをサポートし、セラピー参加者の癒やしを支援する専門家です。

ホースセラピストの仕事

身体・精神的にセラピーを必要とする人とセラピーに関わる馬のフォローをするお仕事です。

ホースセラピーは乗馬や馬の世話など「馬」に関する様々な行為を通して、心身に良い影響を与えていくセラピーです。ホースセラピストは乗馬の技術や馬の世話の仕方をセラピー参加者に教えるだけでなく、セラピー外で馬の世話も行います。そのためホースセラピストには、人と馬の両方をケアできる知識・技術が必要です。

ホースセラピーとは

馬との関わりを通じて、心身に良い影響を与える取り組みの総称です。

障がい者や高齢者を対象とする場合、乗馬による運動能力の向上を目指せます。乗馬は馬に乗るだけで有酸素運動になります。足や膝に負担をかけない運動です。またセラピー参加者が生き物である馬に直接触れてブラッシングを行ったり、餌を与えたりすることで、精神的に癒やされることも目的の1つです。

身体的機能を維持・向上させたい人だけでなく、日常的なストレスを解消したい人も受けられます。ただし乗馬には落下の危険もあるので、注意が必要です。ホースセラピーを受ける際は、ホースセラピストにどのようなセラピーが受けられるか相談してください。

ホースセラピストに向いている人とは?

人や馬が好きなことはもちろん、命の尊厳を守りながら生き物へ誠実に接する人がホースセラピストに向いているでしょう。

またホースセラピーを受けようとしている人がどのような悩みや問題を抱えているのか、その気持ちへ寄り添うためのコミュニケーション能力も必要です。自分の考えを押しつけず、あくまでもセラピーを受ける人と馬との間に生まれるつながりを尊重して、自身はサポート役に徹する余裕を持てることも大切です。

また乗馬指導や馬の世話についての専門的な知識・スキルも欠かせません。

ホースセラピーに向いている馬は?

ホースセラピーでは、馬とのふれあいを大切にしているため、馬と一緒にゆっくり歩く場面が多くあります。競走馬のように速く走る必要はありません。

ホースセラピーに向いている馬は、人に慣れており、人とのふれあいを拒絶しない馬です。乗馬の初心者でも安心して練習へ臨めるような、気性の穏やかな馬であることも大切です。

また物音にも過敏に反応せず、ホースセラピーを受ける人が何か失敗しても落ち着いて行動できる馬がホースセラピーに望ましいと言えます。

気性の荒い馬や人に慣れていない馬は、ホースセラピーに適していません。そのような馬をホースセラピーに活用すれば、思いがけない事故が発生するリスクがあります。

ホースセラピストに必要なスキル

ホースセラピストとして活躍するために国家資格は必要ありません。ただし乗馬スキルや馬の世話に関する知識、セラピストとして人から話を聞き出せるコミュニケーション能力が必要です。また障がい者や高齢者、児童などをセラピー対象とする場合は、接する際の注意点について把握しておきましょう。

一般社団法人日本ホースセラピー協会を含む一部の団体や組織では、独自の研修制度や認定制度を設けていることもあります。

ホースセラピストに必要な資格とは?

ホースセラピーは医療行為には該当せず、医師や看護師、臨床心理士といった専門資格を必要としません。ただしホースセラピーに関わる様々な団体が、独自の基準でスキルや知識を審査しており、審査をパスした人に対して認定を与えています。

アニマル・ベジテイション・カレッジ

馬に関わるプロフェッショナルを育成・指導している学校です。アニマル・ベジテイション・カレッジのカリキュラムとして、騎手養成コースや厩務員養成コース、インストラクター養成コースなどと並んで「ホースセラピスト養成コース」も用意されています。

「ホースセラピスト養成コース」では乗馬の基礎を学ぶため、全国乗馬倶楽部振興協会の1級が取得可能です。さらに医療・福祉・教育についても学習します。

日本ホースセラピー協会

動物介在療法の1種である馬を活用したセラピーの紹介や正しい知識の普及、ホースセラピストの育成や認定などを行っている団体です。

日本ホースセラピー協会でホースセラピストを目指す場合、イントロダクションコースから始めて、その後に自分のスタイルとマッチするコースの選択が可能です。ホースセラピストとして認定されるための全課程を修了すればディプロマ(修了証書)が発行されます。

まとめ

馬とふれあうだけでなく馬へまたがって一緒に運動できるホースセラピーは、精神・身体の複合的な維持・向上が期待できます。ホースセラピストがサポートすることで、初めて馬に触る人であっても安心してチャレンジできるでしょう。

ホースセラピストになるには、馬への理解や乗馬スキルだけでなく指導する力やコミュニケーション能力なども不可欠です。

ホースセラピストを目指せる団体も複数あります。自分のなりたいホースセラピスト像や手に入れたい資格とカリキュラムが合う団体を探すと良いでしょう。

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