修学期間6ヵ月で、プロの厩務員を育てるJRA競馬学校の厩務員課程。馬の飼養管理に関する技能や基本的な騎乗技術を習得するために密度の濃い授業が行なわれます。
また、厩務員にとって必要な素質といえる愛馬精神も育まれていきます。
授業内容については、大きく「学科」と「実習」に分かれます。
「学科」は、馬学、護蹄(蹄を摩耗から防ぐために蹄鉄をつけること)、馬術、関係法規といった専門知識を学びます。「実習」では、競走馬飼養管理、ウォーミングアップ、クーリングダウン方法や、基本馬術、調教騎乗の基礎といった実践的な技術を習得します。
※入学騎乗試験で特に優秀だと認められた場合は、修学期間は3ヶ月間となります。
競馬学校 厩務員課程の標準的な1日の流れを紹介してみます。
起床は5時40分(夏は4時40分)。6時には、朝飼付などの厩舎作業にかかります。7時に朝食をとり、午前中は、騎乗訓練となります。騎乗の前に行なう装鞍(そうあん/馬に鞍をつけること)も必須となる技術です。
最初の3ヶ月は基本乗馬をじっくり行い、後半の3ヶ月は競走馬の調教を行うための走路騎乗に挑戦します。
昼食と休憩が終わると13時からは、学科の授業(約二時間)。競馬に関する様々な知識を叩き込まれます。15時からは、午後の厩舎作業です。寝藁を馬房に敷いたり、馬の手入れ作業を行います。この作業の終了は、17時頃。そして19時過ぎまでが夕食を含めた自由時間となっています。
厩務員課程は、外出が許可されているので、買い物に行くなど、おのおのの時間を楽しむことができます。そして午後7時過ぎには、最後の作業である夜の飼付けが待っています。それが終ると、消灯前の21時30分まで、再び自由時間となります。
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