日本国内で開催されている競馬において「中央競馬」と「地方競馬」の違いを分かりやすく解説しています。競技ルールなどは同じですが、細かな違いがある中央競馬と地方競馬の特徴をそれぞれ把握しておきましょう。
中央競馬と地方競馬の最大の違いは、レースを運営している主催者が異なっている点です。
中央競馬を運営する主催者はJRA(日本中央競馬会)であり、全国各地にある競馬場で開催される中央競馬は全てJRAによる管理の下で運営されています。
一方、地方競馬は文字通り都道府県や市町村といった各地方の自治体がレースの主催者です。そのため、地方競馬ではそれぞれの競馬場や地域によって特色のある催しが見られることもあるでしょう。
なお、地方競馬は中央競馬のように特定の団体によって一括管理がされていませんが、NAR(地方競馬全国協会)が中心となってネットワークを構築。全国的に連携した運営スタイルを実現しています。
中央競馬は日本全国に10カ所ある競馬場においてレースが開催。中央競馬が開催される競馬場にはそれぞれに独自の特徴やレーススタイルが存在しますが、全てJARによって管理されています。
一方で地方競馬は、各自治体に存在している競馬場がレースの開催場です。
中央競馬では芝コースとダートコースがそれぞれ用意されているのに対して、地方競馬ではダートコースのみとなっている場合がほとんどです。中央競馬と比べるとレース場が全国各地に点在しており、小規模になっています。
中央競馬と地方競馬ではそもそも運営母体の規模が異なるため、当然ながらレースの賞金や規模といった面でも大きな違いがあります。
中央競馬の場合、1着の賞金が1億円を超えることがあります。一方で地方競馬ではそこまでの規模のレースは存在していません。そのため能力的に優れている騎手や競走馬は、中央競馬でのレース出走を目指します。
騎手が競馬へ出走するためには資格を取得していなければなりませんが、中央競馬と地方競馬では運営元が変わることから資格もそれぞれ別に用意されています。
そのため、中央競馬の騎手はJRAの騎手免許試験に合格した騎手であり、地方競馬で活躍したとしても試験に合格せずに中央競馬へ出走することはできません。
また出走する競走馬でも、中央競馬で活躍する馬と地方競馬で活躍する馬はそれぞれ異なっており、馬を管理する調教師についても同様です。
レース場が異なるため、当然ながら開催日や出走時間にも違いがあります。
中央競馬は土日もしくは祝日の月曜が開催日となっています。地方競馬はそれぞれの自治体が独自に運営しているため、同じタイミングで別の競馬場で異なるレースが開催されているといったことも珍しくありません。
ただしビッグレースに関してはJRAのレースと重ならないように配慮されており、平日に行われることも多くなっています。またナイター競馬が実施されている競馬場もあります。
中央競馬と地方競馬の間には、実務面でもレースの規模や出走している騎手・競走馬の顔ぶれなどでも様々な違いがあり、それぞれに特色があることがポイントです。
また、地方競馬は場所によって予算的に厳しい運営を強いられていることもあり、少しでも競馬界を盛り上げようと独自の取り組みや企画を実施していることもあります。
対して中央競馬はいわゆる国内競馬の花形です。大規模な賞金がかかったレースが開催されて全国的に人気の騎手や競走馬が出走しています。
【免責事項】
このサイトは、2011年1月時点で編集チームが調査した内容をもとに作成しています。掲載画像や口コミなどは、制作当時の情報の引用元・参照元を表記していますが、経年により削除・変更される場合もございます。あらかじめご了承ください。最新の情報や競馬学校の詳細については、各公式サイトをご確認ください。