競馬学校へ入学して憧れの騎手を目指すためにも、まずはどのような人が騎手に向いているのか、適性や特徴について把握しておきましょう。
競馬は最大で18頭の馬と騎手が、一斉に勝利を争う競技です。また、1位と2位以下では圧倒的な差があるという点も事実です。
そのため、競馬の騎手にはどのような状況からでも勝利を目指して立ち向かう闘争心と、ピンチでも諦めることのない強靱なメンタルが求められます。
また、騎手にとっては落馬事故や、馬の暴走に巻き込まれてのケガといったトラブルも珍しくなく、たとえケガをしたり失敗したりしても、恐怖心に飲まれてしまわない勇気も欠かすことができません。
一方、競馬では騎手が冷静に周囲の状況を判断しながら馬を制御しなければ勝つことができないので、興奮しすぎて我を忘れては本末転倒。他の馬や騎手の状況を客観的に把握した上で、最適な戦略を構築できる冷静さも忘れてはいけないポイントです。
競馬は命がけの勝負であると同時に、ルールが定められているスポーツであり、そこには常にフェアプレー精神が求められます。
そのため、勝つ為に最大限の努力は必要ですが、正々堂々と勝とうとするスポーツマンシップを有しているかどうかも極めて重要です。現実問題として、レース中に危険行為を犯したりルールに反したりするようなことがあれば、他のライバル騎手から猛烈に抗議されたり、場合によっては順位の降格や失格といったペナルティが科せられることもあるでしょう。
競馬は多くの競馬ファンによってお金が賭けられている、公営ギャンブルです。また、サラブレッドの育成にも膨大な費用がかかっており、競馬の1レースで動くお金の額は非常に高額です。そして何より、そのような多額のお金が動く競馬は、「公正に運営されている」という信頼の原則がなければ成立しません。
そのため、競馬の騎手には常に不正に惑わされない心の強さが求められます。
どのような不正の誘いにも乗らず、自らも疑わしい振る舞いをしないということは、騎手を目指す上で無視することのできない適性です。
騎手は自身の体重を一定に保ち続けなければならず、常にストイックなライフスタイルを維持することが求められます。
また、レースは騎手が体調不良だからといって延期してくれるものではなく、出走前に最善の状態へと心と体のコンディションを整えられるよう、計画的に自らを調整できる真面目さや賢さといったものも必要です。
騎手はまさしく人馬一体となってゴールを目指す仕事であり、馬と心を通わせられるかどうかは勝利を左右する重要なポイントです。
そのため、日頃から馬との信頼関係を構築して、どんな些細な変化にもいち早く気づけるよう、馬を大切に思う心がなければいけません。
騎手になる条件として、まず小柄であるということが挙げられます。
馬に乗って競馬場を疾走する競馬では、騎手が大柄であればあるほどに馬への負担が増えて、条件的に不利になっていくためです。
ただし、単に体が細くて体重が軽いだけでは、馬の操作に必要な筋力や体幹の力が失われてしまい、結果的に安全な競技を行うこともできません。
そのため、騎手の条件としては小柄で体重が軽いと同時に、不安定な馬上で身体操作をきっちりと行える肉体的な基盤が必要です。
実際、騎手養成学校の入学条件にも体重制限があり、騎手になってからも馬のポテンシャルを最大限に発揮できるよう、理想体重をキープしなければなりません。
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