馬が好きという方なら、馬にかかわる仕事をしたいと思うでしょう。そんな方にピッタリな仕事が牧場スタッフです。牧場スタッフは比較的求人も多く、数多くの経験者が牧場スタッフとして活躍しています。このページでは牧場スタッフになる方法や仕事内容などを分かりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください。
牧場スタッフの仕事は、基本的に馬をはじめとする動物のお世話です。扱っている動物の種類・数や牧場の広さによっても仕事内容は大きく変わってくるでしょう。
牧場スタッフになるためには、馬を含む動物の扱いに慣れていなければなりません。そのため生産育成技術者研修(JBBA研修)や育成調教技術者養成研修(BTC研修)を受ける方も多く存在しています。研修は約1年間あり、全寮制にて牧場のことや馬の基本などを学習していくのです。同じ世界で働く方と交流を深めることもできるでしょう。
また牧場によっては知識や経験のない方であっても採用するケースもあります。実務や研修を通して、必要な技術を習得していくという形です。
牧場スタッフと言っても「生産牧場」なのか「育成牧場」なのかによっても働き方は大きく変わっていきます。ここでは生産牧場・育成牧場について見ていきましょう。
競走馬の出産・成長に携わるのが主な仕事です。繁殖する牝馬の世話だけでなく、育成場に移るまでの仔馬のお世話を行います。より競走馬として活躍できる馬を生み出すための工夫を日々施しており、牝馬の健康を維持するためのケアが欠かせません。妊娠から出産までサポートするため、きめ細やかな配慮が必要です。また仔馬のお世話も大切な業務のひとつなので、人間の指示に従えるように教育をしていきます。
年収は200万~500万円前後が一般的で、寮や社宅が完備されているケースも多いでしょう。サラブレットの誕生にかかわることもでき、非常にやりがいのある仕事と言えます。
生産牧場で働く育成牧場は、生産牧場で誕生したサラブレットを人が騎乗できるように調教する仕事です。まずは人が乗れるように調教し、次の段階として運動できるまで調教、最後に速く走れるように調教していきます。早く走る競走馬に育てていく時間を過ごすため、大きな刺激がある仕事と言えるでしょう。その反面、人を怖がることで人が振り落とされる事故が起こる恐れも。そのため馬の気持ちに寄り添いながら、丁寧に馴らしていくことが大切です。
育成牧場で働く牧場スタッフは働く環境によっても向いている人の特徴は変わってきます。ただ生産牧場・育成牧場であっても、動物を好きという方でなければ務まりません。馬に触れ合いながら、馬のお世話をするのが主な仕事なので動物が苦手という方は牧場スタッフとしては不向きです。
また牧場での仕事は思ったよりも重労働であり、つらいことも多々あるでしょう。そのため熱意を持ち続ける人が、牧場スタッフには向いています。どんなに大変な日々であっても、より良い馬に育てたいという熱意が仕事へのモチベーションにもつながるでしょう。
毎日コツコツとした地味な作業も多く、自然の魅力も感じられる仕事です。自然の中で馬と一緒に過ごしたいと考える人にとっては、ピッタリな仕事だと言えます。
牧場スタッフは、動物の健康状態管理・牧草や畜舎の管理など幅広い業務を行います。馬と直接触れ合うこともできるので、やりがいも感じる仕事でしょう。
しかし経験・知識のない状態で牧場スタッフとして働くには勇気が必要です。また就職できたとしても覚えることが多く、非常に大変。そのため、まずは学校やスクールで基礎をしっかりと習得したうえで働き始めるのも一つの方法でしょう。
【免責事項】
このサイトは、2011年1月時点で編集チームが調査した内容をもとに作成しています。掲載画像や口コミなどは、制作当時の情報の引用元・参照元を表記していますが、経年により削除・変更される場合もございます。あらかじめご了承ください。最新の情報や競馬学校の詳細については、各公式サイトをご確認ください。