競走馬の四肢のバランスを整え、その生命線ともいえる重要な仕事、装蹄師についてご紹介します。
装蹄師になるためには、資格が必要です。社団法人日本装蹄師会の「装蹄師認定講習会」を受講し、認定試験に合格する必要があります。
ただし厳密には、乗馬の装蹄師であれば必ずしも資格が必要というわけではありません。それでもやはり、認定を受けている装蹄師に比べ無資格の装蹄師は信頼度が下がりますし、受けられるサポートにも違いがあるので、資格はあったほうが良いでしょう。
倍率は4倍前後といわれており、馬に関する仕事の中ではあまり倍率は高くありません。
資格はあくまでも装蹄師として活躍するための最低限の条件。競走馬の装蹄師として働きたいのであれば、乗馬関係の装蹄師よりも厳しく、技術力が問われます。
競走馬にとって、脚のコンディションが命であることはいうまでもありません。その腕前の良し悪しで、競走馬の結果を左右するほどの重要な仕事が、装蹄師なのです。
装蹄師の仕事は、強力な脚力を持つ馬の脚を扱うかなり危険な重労働。見習い1日目で挫折する人も、かなり多い職業です。体力にかなりの自信がある方に向いていると言えます。
また、競走馬にも個性があるため、通り一遍の作業さえ身に着けていればいいというものではなく、常にさまざまな例外に対処する技術力も非常に重要です。
例えば、かの有名な競走馬ディープインパクトとの逸話が有名です。ディープインパクトは蹄が極端に薄く、通常の蹄鉄の釘が使えず、通常の装蹄を施すことが困難でした。それに対し、新しい接着技術と積み上げられてきた装蹄の技術で対処しました。
このほかにも、名競走馬と装蹄師のエピソードはたびたび語られることもあり、馬とのかかわりが非常に高い職業であることがうかがえます。
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