競馬の世界は現在でも完全なる男社会であり、その中で活躍する女性の数はごく少数です。
日本の競馬界で現在(2017年7月時点)活躍している女性騎手はわずか8名、引退している方は56名、現役の時に他界された方が1名います。
今回はそんな歴代の女性騎手を、現役・引退済・他界された方に分けてご紹介します。
JRA所属・2016年3月デビュー。JRAから16年ぶりの女性騎手誕生というだけでなく、透明感のある可愛らしさでマスコミの注目を集めました。2016年の中央競馬では6勝という結果に終わったものの、今後の躍進が期待されています。
ばんえい所属・2005年デビュー。男性顔負けのパワフルな走りで「弾丸娘」の異名を持つ、身長150cmの小柄な女性騎手です。2017年7月時点では148勝している女性騎手です。
岩手所属・2014年デビュー。通算63勝の女性騎手です。2015年の「レディース&ヤングジョッキーズ2015」にて最優秀女性騎手賞を受賞。また同年は「なでしこチャレンジカップ」でも総合優勝を果たし、目覚ましい活躍を見せています。
名古屋所属・2013年デビュー。素朴でキュートなルックスに合う、赤地に白いハートを散りばめた勝負服が印象的な女性騎手です。2015年5月にイギリスで開かれた「レディースワールドチャンピオンシップ」第8戦で見事優勝。2017年7月時点で通算236勝の実力派。
高知所属・2011年デビュー。小さい頃から動物好きで、ポニーを足代わりにしていたといいます。門別→福山→高知と移籍回数が多く、人知れず苦労を重ねている騎手でもあります。2017年7月時点で通算108勝。
高知所属・2005年デビュー。初騎乗で初勝利という華々しいデビューを果たしています。2017年7月時点で通算651勝を誇る実力者です。女性騎手としては史上最年少となる18歳7ヵ月で、通算50勝を達成した記録の持ち主でもあります。
佐賀所属・2004年デビュー。2017年7月時点で通算364勝です。2016年3月の佐賀競馬場でのレース中に落馬し、2017年7月現在もリハビリのため長期休養中です。
名古屋所属・1995年デビュー。2011年に引退し厩務員となり、翌年には第一子を出産されましたが、2016年7月に騎手に復帰しました。一度引退した女性騎手が復帰したのは日本初のことです。
JRAに所属していた元女性騎手。2名の女性騎手や現在も活躍中の男性騎手など、非常に個性的なメンバーが揃った「競馬学校花の12期生」の中でも、特に注目されていた女性騎手になります。
「元祖美女ジョッキー」とも評され、女性騎手が世間の関心を集めるきかっけを作ったと言っても過言ではない存在です。
38歳という非常に遅いデビューながら、レース騎乗した日本初の女性騎手となりました。日本初の平地競争騎手の高橋優子さんは娘に当たります。
高橋優子さんは、女性としては日本初の平地競争騎手です。前述したとおり、高橋クニさんの娘に当たります。
1969年に18歳でデビューし、1年目にして19勝を上げるという好スタートを切りました。1973年には同じく騎手の葛西勝幸さんと結婚。伴侶を得て益々の活躍が期待されていたさなか、23歳の若さで急性心不全により亡くなりました。
生涯通算成績は1,776騎乗209勝。「女は馬場の風紀を乱す」という偏見があった男尊女卑の時代にもかかわらず、競馬界に大輪の花を咲かせた女性でした。
男性の世界で必死に頑張る女性ジョッキー達。彼女たちの活躍もあって近年は女性の観客も増え、かつての「競馬は男性がやるもの」というイメージは払拭されつつあります。
あなたも今度の休日には、競馬場へ足を運んでみてはいかがですか?
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