生産牧場で産まれたサラブレッドに、鞍を付けたり人が騎乗できるように調教して、競走馬として活躍できるように育てていくのが育成牧場です。生産牧場と同じように、多くが日高地方にあります。
育成牧場では、概ね三段階に分けられて競走馬育成調教が行われています。
第一段階では、人が乗れるように調教。第二段階では運動できるまでを調教。そして第三段階では、速く走れるように調教します。
何も知らない仔馬から、強烈なスポートを誇る競走馬へ育っていく時間を共に過ごすのは非常に刺激的な仕事です。しかしその反面、まさに「命がけ」の仕事でもあります。
なぜなら、初めて鞍を乗せるサラブレッドは、嫌がったり怖がったりします。その恐怖で跳ねあがり、人が振り落とされることも珍しくありません。それを毎日、毎日の積み重ねで馬とのコミュニケーションを取りながら、丁寧に丁寧に馴らしていくのが、育成牧場の仕事です。
育成牧場の1日の平均的な様子は、だいたい次のような感じです。
夜間放牧をしている馬を馬房にいれるところからスタート。
厩舎に戻ると、放牧中に怪我をしたりしていないかチェックします。
日中放牧の馬を出して、汚れた寝藁を交換したり、補充したりします。また、この時間帯に飼葉づくりを行ないます。それぞれの馬の状態や体質にあった飼葉をあたえるため、細かい指示があります。
ミーティングがあり、それぞれの馬の食事や運動について話し合います。
栄養の専門家に来てもらいチェックを受けて、アドバイスを貰うこともあります。
騎乗調教を行ないます。騎乗技術が未熟な若手は、先輩のために道具の手入れや、削蹄、装蹄なども担当します。調教を終えた馬は、ホースで水をかけて身体を洗ってやります。
日中放牧をしている馬が戻ってくる時間です。まずは、ケガや異常がないかを確認。その後は、馬房に入れてやり、夜の飼葉を与えます。厩舎まわりを掃除して1日の仕事を締めくくりとなります。
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