ここでは、幅広い年代の生徒が受講可能な乗馬インストラクター養成コースがある馬の学校をご紹介しています。
乗馬インストラクターを目指すのは高校生年代だけでなく、大学で乗馬クラブに在席したような大卒者から社会人まで、幅広い層となります。
騎手養成コースとの違いでいえば、レースに勝つスキルよりも馬術として高い評価を得るための競技スキルを学ぶ内容となっていること。また、インストラクターという仕事に就くために必要となるビジネスマナーなど、馬に関わるプロになるためのノウハウも身に付きます。
以下は馬の学校の中でもインストラクター養成コースを設定している学校で、社会人の入学も可能なものです。
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学校名 | 乗馬インストラクター 養成コース |
取得可能資格 | 特徴 |
---|---|---|---|
アニマル・ベジテイション・カレッジ | ●本科 「一般課程 インストラクター養成コース」 期間:3年 対象:高卒~社会人 |
日本馬術連盟 騎乗者資格D・C・B級 全国乗馬倶楽部振興協会 騎乗者資格5級~1級 |
乗馬技術の習得だけでなく一般教養やビジネスマナーといったカリキュラムもあり、プロの乗馬インストラクターになるためのすべてを学ぶことができます。 |
国際馬事学校 | ●インストラクター養成コース 期間:3年 対象:中卒以上 |
騎乗者資格C・B級 初級指導者認定 |
馬術選手や牧場スタッフに求められるスキルを習得するためのコース。騎手養成コースとの大きな違いは魅せる技術を重視したカリキュラムになっていること。 |
乗馬インストラクター養成コースを比較検討する際は、取得可能な認定資格やインターンシップの提携先がどうなっているかも重要なポイント。
乗馬クラブへの就職が基本的な目標となるので、実習の提携先が充実している馬の学校なら進路相談でもしっかりサポートしてくれるでしょう。
日本国内において、乗馬インストラクターとして一般的に認められている資格は主に3種類あり、それぞれ別団体が認定している民間資格です。
公益社団法人「全国乗馬倶楽部振興協会(全乗協)」は、日本中央競馬会(JRA)の助成を受けて1991年3月に設立された団体であり、2011年7月からは公益社団法人として活動を続けています。
全乗協ではそれぞれの人の乗馬スキルを客観的に評価するため、乗馬技能認定(1~5級)を行っている他、乗馬指導者を目指す人のために「乗馬指導者養成講習会」も開催しています。
また、全乗協の「乗馬指導者資格」にはブリティッシュとウエスタンの区別があり、取得には乗馬インストラクターとしての知識や経験が必要です。
[※1]参照元:公益社団法人全国乗馬倶楽部振興協会|協会について
日本スポーツ協会(1911年創立時:大日本体育協会)も、乗馬インストラクターの資格として「公認コーチ資格」を認定しています。
日本スポーツ協会は、スポーツ競技会で活躍できるアスリートの育成やサポートを目的として創設されており、同協会の公認コーチ資格は公式競技会への出場などにも関連しています。
[※2]参照元:JSPO|コーチ3
「日本馬術連盟(日馬連)」は、1922年に設立した日本乗馬協会を前身とする公益社団法人です。日馬連は日本スポーツ協会の加盟団体でもあり、全日本障害馬術大会や全日本馬場馬術大会といった競技大会を主催しています。
日馬連では騎乗者資格(A~C級)の他にも、馬術競技の指導に関する資格として「日本体育協会公認馬術指導者資格(コーチ)」や「日本体育協会公認馬術指導者資格(指導員)」、「日本馬術連盟準コーチ資格」などを認定しており、それぞれに取得要件が定められています。
乗馬インストラクターとして資格を取得することのメリットは、乗馬指導者としての技術や知識を客観的に評価されるということです。そのため、資格取得者は乗馬クラブや様々な団体、チームへ就職を希望する際にも信頼されやすく、給与など雇用条件に関しても優遇されやすくなるでしょう。
また、資格の種類や難易度によって任せられる業務の幅が広がり、一層にやりがいのある仕事へ就きやすいこともメリットです。
資格取得には費用や勉強、講習への参加といった手間がかかり、資格取得を目指したとして必ずしも合格するとは限らない点はデメリットです。
また、乗馬インストラクターは国家資格でなく民間資格しか存在せず、資格によって得られるメリットが変わることもポイントです。そのため、乗馬インストラクターの資格取得を目指す場合、どのような目的で資格を取得するのか明確化した上で、資格を選択するようにしてください。
その他、資格の有効期限や更新などについても注意する必要があります。
まず、馬のことを好きで、さらに人に教えることを好きということが大切です。また、乗馬経験があったり、馬に接してきた経験があったりすることも重要でしょう。
馬は感情を持つ生き物であり、人もまた同様に感情を持っています。そのため、馬や人の気持ちへ配慮しながら適切な指導プランを考えられる人は、乗馬インストラクターへ向いているといえます。
また、各団体が主催する競技会に携わりたいと希望する人にも適性があるといえます。
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