アニマル・ベジテイション・カレッジで知り合い、仲良くなった丸山さんと室さん。 浦和競馬場に同期として入職した二人は、それぞれ厩務員、騎手として競馬の世界で勝利を目指し、切磋琢磨しています。 そんなお二人に、競馬学校での学びや、仕事の魅力や今後の目標について伺いました。
丸山さん:最大の理由は、寮の環境がとても良かったからです。いくつかの学校を見学しましたが、アニベジの寮は一人部屋で非常に綺麗でした。生活環境が良いと学びやすいと思うので、それが大きなポイントでした。また、見学時に馬に乗った際、教えてくれた先生がとても優しく、ここなら多くを学べると感じ、入学を決めました。
室さん:日常生活では、周囲に遊ぶところがたくさんあって楽しい時間を過ごせました。技術面では、本当に良い先生方と出会えて、多様な教え方を経験できたことが大きな収穫です。それぞれの先生から多くを学び、馬術の技術だけでなく、作業の方法もしっかりと身につけることができました。アニベジで学んだことは、今でも私の騎手としての活動に役立っています。
丸山さん:実は、最初は騎手、ジョッキーになることを夢見てアニベジに入学しました。室さんと一緒に毎日ランニングをしてトレーニングに励んでいたんですが、成長期に身長が伸びてしまい、騎手として必要な体重制限を守るのが難しくなってきたんです。そんな時、室さんの夢を全力でサポートしようと決心しました。それからは、騎手以外で馬と関わる仕事を探し、きゅう務員という職業を選びました。
室さん: 私が騎手を目指したのは、実は母の勧めで小学6年のときに始めた乗馬がきっかけです。そして、父に連れて行ってもらった阪神競馬場で騎手の姿を見て、そのかっこよさに憧れを抱きました。乗馬の経験を活かしてインストラクターなど他の職業も考えましたが、心の奥底ではやはり騎手になる夢を追い続ける気持ちが強かったんです。
丸山さん: きゅう務員は、馬の餌やりや手入れ、馬房の掃除など馬の日常的な世話を行います。それに加えて、馬の体調管理や飼養管理、さらには馬の調教前の準備運動なども担当しています。私たちの主な仕事は、競走馬が常にベストな状態を保てるように管理することです。毎日馬と接していると、馬糞の硬さや馬の汗のかき方、息遣いなどから馬の健康状態に異常がないかを判断できるようになります。何か異常を感じたら、すぐに調教師に相談して対処方法を決めます。
室さん: 騎手の一日は早いですね。朝2時に起きて、9時半まで馬の調教を行います。調教が終わった後は仮眠を取り、レースのある日はレースに臨みます。今日も実は午後にレースがあります(笑)。基本的には日曜日が休みですが、月曜日にレースがある馬の場合はその準備で乗馬をします。
室さん: 馬とのコミュニケーションは簡単ではありません。馬は自分の思い通りにはならない生き物です。どうすればこの馬が私の言うことを聞いてくれるのか、馬の性格を見極めて信頼関係を築くよう努力しています。まだデビューして間もないですが、レースで勝つと非常に嬉しいですし、負けたときはもっと上手くなりたいと思います。毎日が学びで、楽しいですね。
丸山さん: 自分が育てた馬がレースで一着になる瞬間は、本当に嬉しいですね。それがきゅう務員としての最大のやりがいです。馬は担当するきゅう務員によって性格が変わることもあるんです。私が担当している馬は基本的におとなしいのですが、甘やかしてしまうせいか、少しわがままになってしまうことも。でも、力で従わせることはせず、信念を持って世話をしています。
室さん: 確かに、一着を取るときが最も嬉しい瞬間です。私たちは馬の世話をする人たちと一緒にチームとしてレースに挑んでいて、彼らの期待や想いを背負っています。勝利したときの達成感は格別ですし、きゅう務員さんをはじめ、毎日馬の世話をしてくれる人たちの苦労を思うと、その喜びはより一層大きくなります。
丸山さん: 今は手がけている全ての馬がレースで一着を目指せるよう、勝率を上げることに集中しています。将来の夢は、預かる馬の全責任を負う調教師になることです。それに向けて、日々の世話や管理を通じて経験を積み、知識を深めています。
室さん: 私はこれからもっともっと勝てる騎手になるために、技術の向上に努めていきます。ただ技術を磨くだけでなく、謙虚な心を忘れずに、生活面でもしっかりと努力していきたいと考えています。特に、南関東公営競馬で有名な騎手になり、勝利数でトップに立つリーディングジョッキーを目指しています。
丸山さん: 実は馬業界には様々な職種があります。騎手やきゅう務員以外にも、牧場での仕事、馬術教室のインストラクター、馬の足のケアをする装蹄師、競走馬のリハビリテーションを行う専門職などがあります。アニベジではこれらの職種について学ぶ機会が多く、自分の進みたい道を探すのに最適な環境だと感じます。
室さん: アニベジでは、馬関連の仕事をする卒業生たちと職場で再会することもしばしばです。アニベジでの学びは馬だけにとどまらず、人との貴重な出会いも多くありました。様々な経験を通じて、私たちの世界観を広げてくれます。確かに時には大変なこともありますが、馬を心から愛する気持ちがあれば、それを乗り越えて楽しく過ごすことができます。そして、そこには多くの喜びもあります。
丸山さん・室さん: 競馬の世界では、関わる全ての人々が共に勝利を目指します。個性的で魅力溢れる馬たちを間近で見ることができる競馬場は、訪れる価値があります。興味があれば是非、直接その世界を体験してみてください。
アニベジは、高校過程から専修過程、小学4年生から入学可能な騎手受験過程まで目的に合わせたコースが用意されており、70名以上の専属講師が生徒1人1人を丁寧に指導してくれるのが特徴です。 卒業生は中央競馬の騎手や厩務員をはじめ、国内トップクラスの生産・育成牧場やテーマパーク、乗馬クラブなど幅広い就職先へと進んでいます。
基本馬術実習施設・宝馬RS(宝馬乗馬学校内)所在地 | 〒289-1622 千葉県山武郡芝山町宝馬21-5 |
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専門馬術実習施設・富里TF所在地 | 〒286-0205 千葉県富里市根木名813-2 |
車でのアクセス | 成田I.Cより車で約15分、成田I.Cより芝山方面へ向かう/富里I.Cより車で約20分 |
無料送迎バス | 池袋・秋葉原・千葉・成田の各駅より無料送迎バスを運行、入寮者は休日の私用にも自由に利用できます。学校見学や体験入学の際にも、乗車が可能です。 |
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