JRA競馬学校の厩務員課程は、春期生(4月生・7月生)と秋期生(10月生・1月生)があります。
それぞれ春期生、秋期生として一括され、年に2回の募集が行なわれます。
例えば春期生(4月生・7月生)に応募するとしたら、出願は前年の9月~10月頃で、11月に第1次試験、年明け早々に第2次試験が行なわれます。4月生と7月生のどちらになるかの振り分けは、学校側によって行なわれます(本人の希望で決めることはできません)。
厩務員課程への応募にあたっては、次のような条件を満たしていることが求められます。
平成23年度に入学した場合、競馬学校 厩務員課程の半年間の修学期間にかかる費用は合計で約68万円となっています。
その内訳や、学費を節約する方法を見てみましょう。
最初にかかる学費として約36万円が必要です。
この中で入学金が4万円、残りの32万円は授業料となります。
成績優秀者は授業料が半額になることも。あとの項目で詳しくご紹介いたします。
学費以外には残りの32万円が必要です。
その内訳としては、まず騎乗装具に約8万円が必要です。
さらに24万円が食事代として徴収されます。
この食事代は、養成期間が延長されるとさらに追加となってしまうので注意しましょう。
競馬学校 厩務員課程では「騎乗技術が特に優秀な人については、修学期間の短縮が認められる」とされています。
この許可を得るには、校長に騎乗技術を認めてもらう必要があります。
学ぶ期間が約半分の3ヶ月間になるので、上記の授業料や食事代を半分程度で収めることができるのです。
学費は基本的には一括の先払いですが、所得制限などの一定の基準を満たしている場合は「厩務員課程授業料徴収猶予制度」を利用して、後払いにすることも可能です。
詳細については学校に問い合わせてみましょう。
厩務員課程の受験をするには専門学校に入学するのが一番です。
専門学校一覧の中から特徴や修学費用を一部ご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
千葉県成田市、また北海道日高市にあるアニマル・ベジテイション・カレッジ。
生徒一人一人に担当する馬が与えられて、馬と一対一でともに成長していくことができる学校です。
そんなアニマル・ベジテイション・カレッジの修学費用は1,380,000円。
初年度に納入することとなります。
初期費用はかかるものの3年間じっくり厩務員課程の受験について学ぶことができます。
茨城県稲敷市にある国際馬事学校。
厩務員として必要な知識を基礎から実務レベルまでしっかり学んでいくことができます。
3年間の授業の内、最後の1年間は受験対策を強化した内容のカリキュラムを受けることが可能。
国際馬事学校の修学費用はホームページなどには記載されていませんでした。
しかし入学願書を送り合格すると、入学金や学費の免除についての連絡もあるようです。
学費の面が心配な方は事前に問い合わせ、免除の場合はどのような人が対象になるのかも確認しておく必要があります。
東関東馬事高等学院は千葉県の八街市にある学校。
厩務員の受験勉強だけでなくインストラクター、指導員、牧場など、様々な道に就職することができます。
東関東馬事高等学院の特徴は様々な点から学費免除が受けられるというところ。
ジュニアホースクラブのサポートを行うことで、学費を半分程度に抑えることができます。
通常の授業料は3,280,000円ですが、最初に半額の1,690,000円となり、さらにジュニアホースクラブなどのサポートの報酬として1,040,000円と受け取ることが可能で、実質の授業料は650,000円となります。
インターアクションホースマンスクールは千葉県成田市にあります。
現役の競走馬とふれあいながら厩務員試験対策を行うことができます。
高校課程から2年課程、1年課程があり、すべての入学申込み金が250,000円です。
1年目、1年課程の場合の授業料は1,200,000円、高校課程の2年目は960,000円、2年課程の場合は720,000円、さらに高校課程3年目は720,000円となっています。
厩務員は、調教師のもとで自分の担当する馬の世話を行います。
一般的には1人で2頭の馬を担当し、住み込みで働くことが多いです。
早朝から馬小屋の掃除をして馬の状態をチェックし、軽いウォーミングアップや毛並みのお手入れなどを行い、万全の状態にしてあげます。
レースがある日はレースにも同行し、馬のメンタルを安定させるサポートもしていきます。
食事や就寝、プライベートなことなどはすべて馬の世話、馬に関することが終わってから。
決められた休日もなく、馬のために毎日を過ごすことになります。
厩務員が体調を崩すと馬の世話をする人がいなくなってしまうため、自己の体調管理も仕事のひとつ。
厩務員課程の受験条件には「健康状態」も含まれており、健康チェックを行うこともあるくらい厩務員になるには健康であることは大切と考えられています。
基本的に厩務員は調教のために騎乗することはありませんが、強調厩務員と呼ばれる人は調教のために騎乗することもあります。
調教厩務員になるにはまず厩務員としての腕を磨いて、調教師に認めてもらう必要があります。さらに調教助手となり、ゆくゆくは現在所属している厩舎から独立して調教師を目指すという方もいます。
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