騎手(ジョッキー)、厩務員になるには? 競馬学校合格するための方法
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JRA厩務員になるには

強い競走馬を育てるため、調教師、調教助手とともに、馬の日常の世話をするJRA厩務員。

馬を洗ったり、馬のエサを作ったり、寝藁(ねわら)を干したり。「馬が好き」と言う人にとっては非常に魅力を感じる仕事です。

馬の健康を預かるプロになろう

厩務員

「騎手は、肉体的にハードそうだけど、厩務員なら自分でもなれるかも!第一、馬が好きな気持ちには自信がある」なんて考える人は、少なくないのではないでしょうか。

しかし、残念ながらJRA厩務員への道もそう簡単ではないのです。

大勢の期待と莫大な費用がかけられた競走馬の健康を預かるJRA厩務員。それを目指す人の前には、ひとつの壁が設けられています。

何かと言うと、「乗馬経験・牧場経験2年」というJRA競馬学校 厩務員課程の応募資格です。これは、一般の学生生活を送っていてクリアできる条件ではありません。

また、乗馬技術の試験もあります。ですから、JRA厩務員を目指すなら、設備の整った専門の学校で、実践的な教育をみっちりと受ける必要があります。

ここでは、JRA厩務員になるための学校選びに役立てていただけるように、厩務員を養成するコースのある学校をピックアップし、それぞれどんな特長があるかを比較しています。

またJRA競馬学校 厩務員コースの入学試験や学校生活についても具体的に紹介しています。JRA厩務員になるまでの道をしっかりとシミュレートしてみてください。

厩務員は女性でもなれる?向いている人を徹底調査

厩務員に性別は関係ない

女性 馬

厩務員の仕事は馬を管理することがメインとなります。

競馬という分野の仕事内容のひとつであるため、男性の数が圧倒的に多い職業であることも事実です。

しかし女性であっても厩務員になれる可能性はあります。

厩務員に向いているかどうかについては、男性であるか女性であるかという性別に依存していません。

厩務員の仕事は?

朝の仕事としては馬の体温チェックやブラッシング、体のどこにも異常がないかを入念に調べ上げることから始まります。餌の準備や食事管理も重要な役割です。1日2食、もしくは3食を与えながら馬の状態を管理します。

また、清掃も厩務員にとっての大事な仕事です。馬が快適に過ごせる厩舎や寝床作りなど、重労働であっても日々欠かさず行わなければなりません。

さらにレース場への搬送のときには、厩務員も競走馬の側についていることになります。

そしてここでは、普段から馬とのコミュニケーションを十分に取れていることが不可欠となってきます。搬送時に競走馬のストレスを軽減させてやるという役割も仕事の一部であるため、馬に対する心からの熱意がある人でなければ務まらない仕事なのです。

厩務員の仕事をする素質

厩務員の仕事を大まかに説明するのであれば、「競走馬の世話や管理に従事すること」といえます。言葉にして説明するだけならば簡単にすみますが、実際にやってみれば簡単ではないことがわかるはずです。

まず、厩務員が1人で担当する馬の数は通常2頭です。体調管理や清掃など、毎日同じ仕事の内容を欠かさず繰り返すことになります。しかしどれか一つであろうと手を抜いてしまえば、競走馬のコンディションに影響を出しかねません。

勝てる馬を育てるための調教師とは異なる職業ですが、勝てる馬に育つための世話の部分をすべて受け持つことになるのです。それだけ強い責任感を持っていることが、厩務員になる人には求められています。

厩務員に向いている人とはどんな人?

競走馬の世話や広範囲に及ぶ清掃、競走馬の健康面・メンタル面両方に及ぶ適切なケアなど、厩務員に求められる仕事内容は多岐に渡ります。長時間の重労働を強いられるため過酷なのはいうまでもありませんが、だからといって女性が厩務員になれないという訳では決してありません。

厩務員に向いている人とは、まず何より「忍耐強さを持ち合わせている人」です。毎日同じことを同じように繰り返すというのは、思っている以上に体力的にも精神的にも辛い部分があります。

それらを乗り越えられるだけの忍耐強さがある人でなければ厩務員を続けられないというだけではなく、そもそも厩務員になるという入り口部分で落とされてしまいます。

また、「動物が好き」であることは厩務員になるための大前提です。しかし同時に求められるのは、動物の世話をすることが好きであることになります。

厩務員の仕事の大半は競走馬の世話です。ただ決まりきった管理項目をチェックするだけではなく、その馬一頭と向き合ってきちんとコンディションを把握できなければなりません。体調不良や万が一のケガなど、競走馬にとって致命傷にもなりかねない危険要素はひとつでも残しておいてはならないものです。

それらを丁寧に見抜けるくらいによく気がつく人であれば、厩務員としての素質を持ち合わせている可能性があります。

さらにもうひとつ、厩務員の朝は基本的にとても早いです。そのため「早朝に起き出すことが苦痛にならない人」であることも素質のひとつとして考えられます。

時期にもよりますが、朝4時台には厩舎に向かうことが厩務員にとっての日常です。その生活リズムについて行けないようでは、厩務員としてベストな仕事をやり遂げるには無理があるでしょう。

忍耐力や、競走馬に対する熱意に気遣い、生活リズムのコントロールなど、これらは基本的なことではありますが厩務員になれる人の重要な要素です。男性女性かかわりなく、これらが満たせて初めて厩務員という道に近づくことができるのです。

アニマル・ベジテイション・カレッジを紹介

厩務員

アニマル・ベジテイション・カレッジは、馬に関わる様々な職業を目指す人が、その夢を叶えるために通う学校です。

中央競馬騎手や厩務員など、馬のプロを育成するという専門性は国内でも珍しく、実績もあることから業界において厚い信頼を寄せられています。

都内から車で1時間、成田空港の近くにある千葉キャンパスでは、馬場・教室・厩舎を備えた訓練施設となっています。

競馬学校「厩務員課程」の受験に有利な専門学校一覧

厩務員を目指すなら、乗馬経験と牧場経験を2年という応募条件をクリアするだけでなく、試験対策にもなる専門学校に通っておくことがおすすめです。

関東近郊の代表的な学校をご紹介します。

アニマル・ベジテイション・カレッジ

学校所有の300頭馬の中から、生徒一人一人に担当馬が割り当てられることが大きな特徴で、馬に関わる様々な経験を積めます。「厩務員試験対策講座」で勉強を重ね、在学中にJRA競馬学校厩務員養成課程が受験可能。

また、高校卒業資格を取得できる他、生徒の進路希望に合わせて在学中にコース変更もできるので、馬のプロを目指したい人は学びながら自分の進路を固めていくこともできます。

国際馬事学校

高等学院課程と専門学院課程それぞれの厩務員養成コースがあり、中学卒業以上の資格を持っている人が入校できます。

実務を通して厩務員に必要な技術を学べるようになっており、動物監理実習などの課程も高校の単位として認定される仕組みです。受験対策の一環として、乗馬やモンキー乗りなどの実地訓練も含まれています。

東関東馬事高等学院

馬に関わる総合的な専門職を目指す人を対象とする学校です。乗馬インストラクターから牧場への就職を目指す人、厩務員になりたい人などが集まっています。

職業訓練校としてのカリキュラムが組まれているため、厩務員を目指すというよりは、乗馬・競馬関連の就職支援を目的とした学校と言えるでしょう。

インターアクションホースマンスクール

現役の競走馬がいて、厩務員試験の受験条件をクリアした牧場で学べます。

プロの環境に身を置いて訓練を受けることができるのが特徴で、3年間の高校課程の他、1年や6ヶ月の短期課程もあります。

>>競馬学校「厩務員課程」の受験に有利な専門学校一覧

試験内容と合格率

競馬学校の厩務員課程は、馬のプロとしては花形である騎手課程よりも厳しい条件が設けられています。

まず応募段階で「乗馬経験は6ヶ月以上、牧場での競走馬・育成馬騎乗経験についても6ヶ月以上、双方の合計で3年以上の経験」という資格を満たしておかなければなりません。

この条件をクリアするため、3年以上の乗馬・牧場経験を積むことができる学校にまず通い、そこからJRA厩務員を目指すのが順当な方法です。

厩務員課程の第1次試験では、まず体重測定で60キロ未満かどうか確認されます。そして筆記試験、作文、身体計測、運動機能検査が行なわれます。

第1次試験の合格者は、第2次試験に進むことができます。もう一度体重測定が行なわれ、60キロ未満の人は面接、健康診断、そして騎乗適性検査が行なわれます。

厩務員課程の入学倍率は10倍以上と言われています。毎回の合格者は15人程度となるようです。騎手以上の難関コースですから、付け焼刃の知識や技術で合格することはできません。

3年の乗馬・牧場経験を積みながら、試験対策や実務練習をしっかり行なっておくことが大切です。

>>試験内容と合格率

受験資格と学費について

競馬学校には年齢制限があります。入学予定の年の4月1日時点で20歳未満でなければなりません。

そして年齢ごとに体重の上限が設定されており、その範囲内の体重を保つ必要があります。また、入学後も厳しい体重管理を求められることも覚えておきましょう。

入学条件として身長の制限はありません。しかしながら、身長が高いと体重も増加しやすい傾向にあるため、身長が高い人は体重制限が挑戦となるかもしれません。騎手の平均身長は160センチくらいとされています。

視力は裸眼で両目ともに0.8以上なければなりません。プロになってからのレースでは、事故防止のため眼鏡やコンタクトレンズを着用することができないからです。

レーシック手術を受けて視力を回復させて入学する人もいますが、リスクやデメリットも理解したうえで決定しましょう。海外には、矯正視力でも入学できる競馬学校があります。

競馬学校入学の条件として、色覚が適正であることも求められています。2003年以降小学校の健康診断で色覚検査が廃止されたため、最近は自分の色覚を把握していない人が増えているようです。

競馬学校への進学を目指している人は、まず眼科に相談して検査してもらうことをおすすめします。視力に問題がなくても色を見分ける力に問題があると、騎手になれないかもしれません。

JRA(日本中央競馬会)で学ぶためには元々、3年間の学費として約210万円、馬上装具や制服代としてさらに50万円の費用がかかっていましたが、平成28年4月からそれらがすべて無償化されました。

3年間で約120万円という食費を負担だけで入学できるようになったのです。1ヶ月で約3万3千円の食事代となりますから、かなり広く門戸が開かれていますね。経済的な負担がほとんどなく、騎手を目指す環境が整っています。

NAR(地方競馬会)の騎手養成学校である地方競馬教養センターの場合も入学金や学費は無償。食事や日用品の購入費、通信費など日常生活に必要なものは自費負担です。

保護者の経済状況によっては、食費支払いも免除されるケースがありますので、経済的な問題を抱えている場合でもまずは相談してみましょう。

>>受験資格と学費について

競馬学校の厩務員課程で学ぶ

馬の飼養管理に関する技能や基本的な騎乗技術を学ぶ、6ヶ月の課程。馬に関わる時間が多く、愛馬精神を育みながら授業を受けていきます。

馬学、馬術、護蹄、関係法規などを学ぶ学科と、実習があります。入学騎乗試験では特に優秀だと認められれば、3ヶ月で修学を終える方がいらっしゃるようです。

厩務員課程の間は、一日かけて馬に関わっていく生活になります。6時に厩舎作業を行なうことからスタートし、午前は騎乗訓練、昼食の後の午後は学科授業があります。

15時からは午後の厩舎作業があり、17時から19時ごろまでが自由時間です。そして19時から夜の飼付けを行ない、21時30分消灯というスケジュールです。

>>競馬学校の厩務員課程で学ぶ

最後の難関JRA採用試験

半年の競馬学校での訓練を終えれば、自動的に厩務員として働けるようになるわけではありません。JRAの厩務員になるためには採用試験に合格する必要があります。

日本調教師会のこの試験に合格した後、いずれかの厩舎に採用してもらうことが必須条件です。

雇用契約はそれぞれの厩舎と結ぶことになるため、労働条件や仕事内容などを調べて応募することになりますが、人気の厩舎ほど求人倍率も高くなります。

競馬学校を卒業後、地方競馬であるNARの厩務員として働くという道もあります。地方競馬の調教師と雇用契約を結び、その地方競馬の認定を受けるだけですから、JRAのようなルールはありません。

JRAでは約2000人の厩務員が働いているのに比べ、NARは約5000人ですから、地方のほうが多くの働き口があると言えるでしょう。しかし、実際は紹介で決まることが多いので、コネや人脈があるほうが有利です。

>>最後の難関JRA採用試験

生の声で知る試験対策

第1次試験の筆記試験では、「社会の出題範囲が広かった」「海外の競馬事情についての設問があった」という感想があります。

第2次試験の騎乗適性検査では、予想以上に緊張するので、「技術だけではなくメンタルも鍛えておく必要がある」という声があります。

>>生の声で知る試験対策

 
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