騎手(ジョッキー)、厩務員になるには? 競馬学校合格するための方法
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試験内容と合格率

競馬学校の騎手課程に入学するためには、「第1次試験」と、その合格者を対象とした「第2次試験」を突破しなくてはなりません。入学はかなりの狭き門となっています。

騎手課程の合格者は、30人にひとり

競馬

募集人数は毎年15名以内、という限られた募集定員に応募者が殺到し、倍率は30倍(合格は30人に1人)にも上るといわれています。

第1次試験

1次試験の内容は、体重測定、筆記試験(中学校二年生程度の国語、社会)、集団面接、身体計測、運動機能検査です。

第2次試験

2次試験では、体重測定、健康診断、運動機能検査。騎乗適性検査、性格適性検査、本人面接、保護者面接などが行なわれます。これらの試験は、騎手、ジョッキーというプロフェッショナルの卵としての適性がきめ細かくチェックされる内容になっています。

騎手課程に合格するためのスクール一覧

 

競馬学校の過去の合格者数と合格率

具体的には、競馬学校の合格者数は毎年どのくらいいるのでしょうか。過去の例を参考に、少し見てみましょう。

■JRA競馬学校騎手過程28期生(平成21年)7名
受験応募者数114名→1次試験合格者数26名→2次試験合格者数7名

■JRA競馬学校騎手過程29期生(平成22年)8名
受験応募者数131名→1次試験合格者数22名→2次試験合格者数8名

■JRA競馬学校騎手過程30期生(平成23年)7名
受験応募者数148名→1次試験合格者数30名→2次試験合格者数7名

■JRA競馬学校騎手過程31期生(平成24年)6名
受験応募者数152名→1次試験合格者数28名→2次試験合格者数6名

■JRA競馬学校騎手過程32期生(平成25年)7名

受験応募者数153名→1次試験合格者数28名→2次試験合格者数7名

上記は、平成21年から25年のJRA競馬学校騎手過程合格者数と、その合格者の推移です。最終合格者は毎年6~8名に留まっており、この5年間の統計を見ると、平均合格者数は年7名となっています。

1次試験をパスするだけでもハードルは相当高く、100名~150名程度から20名そこそこにまで、一気に人数が絞られます。この第一段階をクリアするだけでもかなりの難関であると言えるでしょう。

受験者数の推移を見てみると、年によってばらつきはあるもののおおよそ毎年100~150名が受験しており、少しずつではありますが増加傾向にあります。平均の受験者数は139.6人で、合格率の平均は5.01%。実に100人に5人しか合格できないという計算になります。

受験者の中には騎手や調教師の子息など、騎乗経験も豊富で人脈もある受験者も少なからずいることを考慮すると、全くの未経験者が合格を勝ち取ることは、数字上の合格率よりもさらに厳しいと思っておかなければなりません。

もっとも、コネクションや騎乗経験がないということは、変な先入観や癖がついておらず、真っ新な状態から技術を習得できるという利点でもあります。ですから未経験者が必ずしも不利ということはありませんし、気後れして受験を諦める必要も全くありません。騎手になりたいという強い気持ちと事前の入念な準備さえあれば、誰にでも平等にチャンスはあるのです。

競馬学校の騎手課程に入学するための試験内容

JRA競馬学校の騎手過程に入学するためには、第1次と第2次の2つの試験を通過しなければなりません。受験料は無料です。

試験は入学時の年齢が20歳未満で、受験日の体重が最高44㎏~46.5㎏以下(年齢によって異なる)の者、なおかつ、健康状態が騎手としての基準を満たしている者に対して行われます。視力は裸眼で左右ともに0.8以上が必要で、眼鏡やコンタクトレンズの使用は不可となっています。

願書は6月~7月頃に受け付けているので早めに必要書類を用意するようにしましょう。募集要項は競馬学校やJRAの各事業所で配布している他、ホームページからもダウンロードできます。

JRA競馬学校の第1次試験

一般受験者の第1次試験は毎年8月頃に行われ、全国4カ所の試験会場で同時に実施されます。具体的には千葉県の日本中央競馬会競馬学校、滋賀県の栗東トレーニングセンター、北海道の札幌競馬場、福岡県の小倉競馬場のいずれかです。スポーツ特別入試制度を利用する場合は第1次試験は免除となります。

一般受験者の試験内容は主に4つで、①「身体検査」②「運動機能検査」③「学科試験」④「本人面接」で構成。身体検査では体重と身長を測定します。応募資格に定められた体重を超えている場合は、この時点で不合格となります。

運動機能検査はその年によって内容が若干変わりますが、基礎的な運動能力を測定する内容です。例えば平成29年度には「上半身の筋力」、「バランス感覚」、「柔軟性」、「敏捷性」などを測るテストが行われました。

学科試験は国語と社会で、中学生レベルの基礎的な学力が備わっているかどうかが判断されます。競馬場がある地域の地理、歴史、馬に関することわざの他、一般常識や時事問題が問われることもあるため、新聞やニュースなどを日頃からチェックしておきましょう。

集団面接は7名から8名程度で行われ、主に志望動機、自己PR、乗馬経験の有無、競馬レースの内容などを聞かれます。乗馬経験がない場合は、意欲や目標、知識をきちんとアピールできるかどうかが重要になってくるでしょう。

その後、合否発表は約3週間後の9月中旬から下旬に行われます。この時点で受験者は全体の13~15%程度に絞られます。

JRA競馬学校の第2次試験

第2次試験は第1次試験を通過した人を対象に、10月上旬に実施されます。

試験は4泊5日にわたって合宿形式で行われます。試験会場は千葉県にある日本中央競馬会競馬学校です。入学後と同じ環境で審査し、騎手としての適性があるかどうかを判断するためです。一般受験者、スポーツ特別入試制度の利用者ともに共通した内容の試験となっています。

試験内容は主に①「身体検査」②「運動機能検査」③「騎乗適性検査・厩舎作業審査」④「本人面接・保護者面接」で構成。

身体検査はここでも身長と体重が測定され、応募資格に定められた体重を超えているとその時点で不合格となります。運動機能検査は、第1次試験とは異なる内容のテストが行われます。

騎乗適性検査では実際に馬に乗って審査が行われますが、乗馬未経験者には初心者レベルのテストが用意されているため、技術力よりも素質があるか否かを判断する目的だと考えられるでしょう。

第2次試験では、本人面接に加えて保護者面接も実施。

本人面接では志望動機や入学後の目標、騎手や競馬に対する思いなどが問われます。保護者に対しては競馬や騎手についての理解度、子どもの性格、食生活、しつけ面などが質問され、子どもが騎手に向いているかどうかを総合的に判断されます。

全ての試験が終了すると、合否発表は10月末、JRAのホームページ上にて公表。

募集要項に「乗馬未経験者でも多くの騎手がトップジョッキーとして活躍しています」と書かれていることからも推測されるように、必ずしも経験者が有利というわけではありません。あくまでもやる気や素質を第一に審査される試験だと言えるでしょう。

また、競馬学校では過去5年間に実際に出題された入試問題を有料で販売しています。ホームページから簡単に申し込めるため、具体的な内容に興味がある人は入手してみてはいかがでしょうか。

地方競馬教養センターの試験内容

騎手過程が受講できるのはJRA競馬学校の他に、地方競馬教養センターがあります。

こちらの入試は1月上旬に実施され、試験は一度だけです。試験内容はJRA競馬学校とほぼ同じで、身体検査、運動機能検査、学科試験、面接で構成されています。場所は栃木県の地方競馬教養センター内で、宿泊形式で行われます。

もっとも、地方競馬教養センターの学科試験は国語、社会に加えて数学も必須科目。面接内容はほぼ同じですが、地方競馬を目指す理由を説得的に語れるか否かが重要となるでしょう。

合格発表は2月中旬です。JRA競馬学校よりもやや競争率が低いとはいえ、狭き門であることに変わりはないので十分な準備をした上で受験に臨みましょう。

合格するには受験対策が必要

ところで、「競馬学校の受験対策として、馬の専門学校へ行かなくてもなんとかなるのでは?」という人をたまにみかけることがあります。その理由を聞いてみると、第2次試験の騎乗適性検査の注意書きとして、「騎手としての適性を検査するもので、現時点での乗馬経験の有無や稚拙を問うものではない」と書かれているからです。

果たして、本当にそうなのでしょうか。

いいえ、とんでもない!大きな間違いです!

自分が持っている適性を、馬の専門学校という環境で十分に磨いてこそ、専門の試験官による厳しい審査をクリアするレベルに達することができるのです。

馬の専門学校は、競馬学校入学を目指す予備校として機能していて、乗馬、牧場体験や授業を通じて、馬の世界で求められるいろいろな知識や技術を習得することができます。さらに、学校生活を通して、社会性や愛馬精神などを身につけておけます。そうしたすべてのことが、関門突破への力強い武器になるのです。

競馬学校合格のためには専門学校がオススメ!

厳しい入学試験を突破するには、やはり馬の専門学校で特別な訓練を受けることをお勧めします。上記の通り競馬学校は非常に狭き門であるため、ちょっとした知識の差や体力、面接での態度が明暗を分けてしまうこともあるからです。

具体的には専門学校では以下のような内容を習得することができます。

プロによる競馬学校の受験対策

馬の専門学校では経験者や専門家から受験に関する指導を受けることができ、体重管理の仕方や騎乗のポイント、教養、面接対策などさまざまな面のサポートを受けることができます。わずかな点差で合否が分かれる競馬学校の入試にも万全の体制で臨めるでしょう。

徹底した体重管理や体力づくり

騎手の基本である体重管理や、体力トレーニングの方法が学べます。特に体重管理は応募資格の絶対条件。授業や寮生活などを通じてコントロールの仕方を徹底的に身に付けることが可能です。

馬への愛情と騎手への想いを強める

馬と触れ合い、世話をすることで愛情を育むと同時に体力づくりにも資することができます。実際に騎乗経験を積むことで騎手としての目標も明確になり、面接で自身の想いをはっきりと伝える上でも有用でしょう。

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