騎手(ジョッキー)、厩務員になるには? 競馬学校合格するための方法
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競馬学校へ入学するための受験対策

ここでは、競馬学校の受験対策の重要性や、受験対策のポイント、中高生や社会人でも無理なく対策ができるおすすめの方法などについて紹介していきましょう。

競馬学校へ入学するには受験対策が欠かせない

このサイトでこれまでお話ししてきたように、競馬学校への入学は超難関大学受験並み、もしくはそれ以上の狭き門です。

合格率は5%あるかないかという厳しさで、受験資格の難易度こそ違うものの、合格率だけいえば約22%の司法試験をも凌駕する壁の高さ。

つまり、競馬学校合格のためには、何よりもしっかりとした受験対策をとることが必要だといえます。

競馬学校の受験に乗馬経験は問われません。それだけにきちんと受験対策をしておかなければ、本番で対処することは不可能なのです。

効率よく受験対策を進めていくためにも、まずは受験までのスケジュールを確認してください。

競馬学校の受験スケジュール

  • 【5月~7月】願書受付
  • 【8月】1次試験
  • 【10月】2次試験
  • 【10月下旬】合格発表

毎年、5月ごろから約1か月間が願書受付となりますので、遅くとも春までには競馬学校の受験対策を考えておくことが求められます。

試験内容は、1次試験では身体検査や体力測定のほか、学科、集団面接などの試験があります。

2次試験では、宿形式のなかで騎乗実技や保護者と本人を交えての個別面接などで最終合格者を篩にかけていきます。

1次試験、2次試験ともに、身体検査がありますが、とくに気をつけておきたいのが体調管理。そう体重です。

ご存じのように競馬学校の騎手過程受験には年齢別に体重制限があり、44~46.5kg以内でなければいけません。

ですから、体重が重めの方は早めにからだを絞りはじめないといけませんし、太りやすい体質の方は日ごろから食事や運動などに注意を払うことが必要です。

体調の自己管理ができなければ、騎手になることなど絶望的。今日からでもぜひ、体調管理に取り組むことをおすすめします。

また、視力も裸眼で0.8以上あることが受験資格ですので、暗いところで本を読んだり、テレビを近くで見たりするなど視力が悪化する行為は現に慎んでください。体重を減らすように、視力をあげることはできません。

試験内容と受験資格についてもまとめておくので、参照してください。

競馬学校の試験内容

  • 【1次試験】身体検査、体力測定、運動機能検査、学科試験(国語・社会)、集団面接など
  • 【2次試験】身体検査、騎乗実技、厩舎作業実技、個別面接など

競馬学校の受験資格

  • 20歳未満(中学卒業以上の学歴)であること
  • 体重44~46.5kg(年齢による)であること
  • 左右ともに裸眼視力が0.8以上であること

受験対策というと、どうしても実技に注目しがちになるでしょう。しかし、忘れてはならないのが、体力トレーニング。

騎手になると、馬の世話や何レースも騎乗するための体力が必要不可欠です。騎手は馬とレースにあわせて生活しなければいけませんし、全国の競馬場を転戦することになります。

そのため、競馬学校の試験では騎手としてやっていけるだけの十分な体力があるかどうかを、チェックされます。試験、そして競馬学校入学後に求められる体力のトレーニングを、受験対策として取り入れましょう。

もちろん、学科の受験対策も忘れてはなりません。とくに実技系のない1次試験では筆記試験の比重が高くなりますから、1問の解答ミスが命取りになりかねないリスクを負います。

1次試験で出題される国語・社会を中心に過去問題を解くなどのほか、一般常識や時事問題、そのほかの教科全般についても受験対策として勉強しておいてください。新聞やニュースに目を通し、苦手教科も要点を抑えて克服しておきましょう。

国語・社会は中学2年生レベルの出題傾向が高いようなので、該当分野についてしっかり網羅しておくことが合格の秘けつです。

例としては、馬に関連する四文字熟語やことわざは何か、全国の競馬場のある都道府県やその県庁所在地はどこか、などが出題されます。

筆記試験のポイント

  • 出題は中学2年生レベル国語、社会からが中心
  • 競馬と国語や社会をからめた問題も出題
  • 一般常識や時事問題も出題されるためニュースは要チェック

体調管理、体力トレーニング、筆記試験といった受験対策は1人でも問題なくできます。しかしながら、1人では難しいのが、面接対策です。

1次での集団面接では、志望動機や騎乗経験があるかどうか、競馬にかんする質問などが飛んできます。

面接対策本などを読んで頭ではポイントを理解していても、「いざ面接官を目の前にすると頭が真っ白になった」ということはよくある話。

とくに、競馬学校の1次試験では集団面接となりますので、ほかの受験者のガチガチの緊張感が伝染したり、自分のペースで答えられなかったりする可能性があります。

そのため、面接の受験対策は指導経験豊富な人にアドバイスをもらいながらおしえてもらうのがベスト。できれば、ふだんの生活から言葉遣いや礼儀をチェックしてくれるような人がいる環境が理想的です。

それが無理なら、専門性は劣るものの、友人同士で模擬面接を繰り返しながら至らぬ点を指摘しあうのも1人で面接対策をするよりはいいでしょう。

自分の言いたいことを要領よく伝えられるようになれば、面接で点数を取りこぼす可能性も低くなります。

受験対策の難易度でいえば、面接以上に難しいのが騎乗試験対策。騎乗実技は2次試験なので、その前に1次試験をパスする必要がありますが、合格を勝ち取れるかどうかの分かれ道となる科目です。

自宅で馬を飼っている、もしくは馬牧場を所有しているのなら話は別ですが、一般家庭で騎乗訓練はまず不可能。

そのため競馬学校の募集案内にも、騎乗経験は問わない旨を記載しています。しかし、騎乗できれば合格の大きなアドバンテージになることも、また事実なのです。

実際の試験ではテクニックを審査するわけではなく、騎乗の感性やバランス感覚、リズム感などをチェックされます。

ですから、高度なレベルの乗馬スクールでなくてもかまわないので、基礎乗馬技術を習えるスクールなどで騎乗の感覚を身につけられるといいでしょう。

騎乗経験があるとなしでは、あったほうが絶対有利。最強の受験対策となります。

そのほかの受験対策のポイント

  • 面接は第三者の客観的な目線が効果的
  • 2次試験までに騎乗経験を
  • リズムよく馬に乗れるようになれれば高評価

このように、競馬学校合格のためにしておきたい受験対策には、いくつかのポイントがあります。

ですが、これらすべてを一般の人が個人でしようと思うと、かなり厳しいかもしれません。

そこで注目されているのが、馬の学校の存在です。馬の専門学校とは、わかりやすくいうと競馬学校が超難関大学なら予備校のようなもの。要点を抑えた受験対策で効率よく、知識や技術を身につけることができます。

「でも近くに馬の学校がない」「仕事をしているから通う時間がない」「高校に通っているので難しい」、という方もいらっしゃるでしょう。

ですが、実際に馬の学校に通っている方の多くは、週末や連休を利用して通っています。

たとえば、1年間で最大120日間を選択して、そのなかで馬との接し方や歩き方などをマスターしていくコースのある学校では、義務教育中の中学生や就職している社会人の姿も珍しくありません。

東京近郊だと馬の学校が多いのは千葉県。どの学校も都心から車で1時間ほどの距離なので比較的通いやすく、馬の学校に通いながら高校卒業資格を取得できるところもあります。

春休み、ゴールデンウィーク、夏休み、冬休みを利用した騎手受験合宿を開催している学校もあるので、中高生でも無理なく競馬学校の受験対策できるのです。

競馬学校の受験対策一例

中学卒業後、高校卒業後、社会人になってから。馬の学校に通うには、様々なタイミングがあります。

学校によっては、全日制の高等学校と同等の卒業資格を取得することも可能です。一般教養を学びながら、馬のプロとしての勉強をすることができるでしょう。

さらに、高校在学中や中途退学された方が転入・編入されるケースもあるようです。まずはそれぞれのタイミング別に、どのように学んでいくのか確認してみましょう。

中学校卒業生の場合

中学卒業以上、17歳以下の方を対象にした、高校課程を設けている学校もあります。高校へ進学していない方、中途退学された方も受講が可能。馬の学校では、乗馬の勉強、資格取得が単位の一部として認定されます。

もちろん、一般教養としての授業も学ぶことができ、高等学校卒業資格と馬のプロの両方を目指すことができます。1年~3年でいくつかのコースを設けている学校も少なくありません。そのため、一般の高校を1年+馬の学校を2年といったように転入や編入も可能です。

高等学校卒業者・社会人の場合

高等学校卒業者や社会人を対象としたコースでは、短期間で、即戦力となる知識と技術を学ぶこともできます。中学卒業者の場合と違い、卒業認定のための勉強を必要としません。

そのため、より馬のプロとして学ぶ時間をとることができ、集中して競馬学校騎手課程合格を目指せます。乗馬の基礎から応用まで、高い騎乗技術を身につけるとともに、体力づくりにも行われます。

休日など空いてる日を利用して学ぶ場合

学校によっては、定時制学校のように仕事と学業の両立が可能となります。全日制の学校よりも、少ない授業数で学ぶことができるのです。現在日本では、年間休日の平均が120日といわれています。

そういった休日や空いている日を利用して、馬への接し方、騎乗技術を学ぶこともできるのです。社会人の方は、資格を取っての転職もできるでしょう。義務教育期間中の学生にとっては、一般教養をしっかりと学びながら、騎手になるため馬について学ぶ機会を増やすことになります。

馬の学校は専門性も高く、学校によってカリキュラムも変わってきます。よりイメージしやすいように、馬の学校の一例を紹介します。

アニマル・ベジテイション・カレッジ

馬のプロを目指している方の、夢を叶えるサポートをしてくれる、馬の学校。 アニマル・ベジテイション・カレッジでは本科・専攻科・選択科から馬のプロを目指す勉強ができます。

本科(高等課程・一般課程)

【1年次】

馬とともに働くために、まずは馬への接し方を学んでいく期間。生徒が担当馬の世話をし、健康管理や調整運動などを身につけます。 騎乗レッスンでは、「3種の歩度」と呼ばれる基本動作、常歩(なみあし)・速歩(はやあし)・駈歩(かけあし)のマスター。

基礎科目の練習として、障害物飛越、馬上馬術の練習が行われます。また、騎手を目指すなら、かなりのスピードを乗りこなすためにも慣れや技術が必要です。そのため、競走馬術として馬の背中への負担を減らす、ツーポイント騎乗の練習も行われます。

また、騎手試験へは1年次からの挑戦も可能。努力次第では、短期間で騎手になれるかもしれません。

・1年次の主な授業

基本馬術の習得、馬匹管理技術の習得、障害馬術・馬場馬術 競走馬術、練習馬の調整運動、薬品取扱い・治療法指導一般教養講義、護蹄学(ごていがく)・装蹄実習 JRA競馬学校・ノーザンファーム天栄見学、軽乗(けいじょう)など

【2年次】

2年次では、1年次で身につけた技術をさらに高めていきます。それとともに、競走馬を自ら調整・調教して作り上げていく技術を学ぶのです。

2年次は、ある程度の知識と技術が身につき、将来を見据える大切な時期になります。より将来に近いことを学ぶため、人によっては馬術競技会への参加、国体への出場もできます。

ほかにも、競走馬の育成を目指す生徒には、牧草実習に参加することもできます。現場を体験することで、より実践的な技術が身につくはずです。

・2年次の主な授業

競走馬の調教、競走馬の生産、1級(B級)の騎乗技術習得、新馬の初期馴致、北海道牧場実習、競走馬育成技術の習得、特別講義、インストラクター実習、進路ガイダンス、面接指導、ノーザンファーム研修など

【3年次】

過去2年間で克服できなかった内容を中心に、練習が行われます。より実践に近い技術を身につけるため、色んなタイプの馬と接する機会が設けられるほか、実務経験を重ねていきます。知識と経験をより確かなものにすることで、騎手試験の合格を目指すのです。

・3年次の主な授業

基礎獣医学、馬の栄養学、繁殖学、馬の運動生理学、スポーツ医学、護蹄学(ごていがく)、人文地理、競馬法規、ホースマンイングリッシュ、走路騎乗、基本馬術、牧場実習など

専攻科

本科の科目を1年に凝縮し、活躍するための技術、知識を短期間で身につけることを目的とした学科。1年間を4期に分け、基本馬術、競走馬術、競走馬の育成などのマスターを目指します。そのため、資格取得、騎乗技術など、各々の目標に向けて実践的な練習が行われるのです。

また、経験者は競馬学校きゅうむ員課程の合格を目指すことも可能です。

進学・就職後に「馬の正解で働きたい」と思った方、きゅうむ員課程合格がなかなかできないといった方にもおすすめです。

選択科

一般の学校や、会社に通いながら学ぶことのできる学科。1年間で最大120日間好きな日に受講ができます。休日などを利用することで、基礎から専門分野まで学びながら、学校や仕事との両立ができるでしょう。

1年目は本科のように馬への接し方、手入れから「3種の歩度」をマスターします。さらに基礎的な馬の管理として調整運動実習などで技術を習得していくのです。2年目は、より専門的な知識・技術を学び馬のプロを目指していきます。

資格を取って転職をしたいと考えている方、義務教育期間中で騎手を目指す学生にもおすすめです。

【課外カリキュラム】

馬のプロとして活躍するために、アニマル・ベジテイション・カレッジでは学内以外で学ぶ場も準備されています。

【留学制度】

留学制度を利用することで、海外で世界最高水準の騎乗技術を学ぶことができます。言葉も文化も違う場所で専門性の高い内容を学ぶのは、不安も大きいと思います。

しかし、アニマル・ベジテイション・カレッジでは、特別講習でホースマンイングリッシュを日本で身につけてからの留学となります。それに、日頃のカリキュラムで乗馬技術を身につけているので、ゼロからのスタートとはなりません。

留学先の講師が日本に来校することもあり、事前に留学の話を聞いたうえで参加を考えることもできます。そのため、安心して参加できるでしょう。

留学中は技術を磨くだけでなく、日常英会話も自然に身につけられ、将来の可能性を広げることができます。

留学中は希望により調教師の下に配属されます。免許を取得すれば、騎手としての道が拓かれるでしょう。また、トラックライダーとして調教をつけることが可能になれば相応な収入を得ることができます。

【インターンシップ制度】

全国各地の育成牧場、乗馬クラブなど100ヶ所以上で提携実習施設があり、実務を経験することができます。卒業後に馬のプロとして活躍するには、在学中にプロの世界を体験することが重要でしょう。

そのために設けられるのが、インターンシップ制度。在学中に実際の業務を経験することにより、就職後の活動をイメージしやすくなります。そして、自分にとって足りていない、補うべき課題も意識しやすくなるので、学校に戻っての実習もより効率的に行えます。

また、実習に参加することで、就職に繋がるケースもあるようです。

 
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